現在、話題沸騰中のNFT(Non-Fungible Token:非代替性トークン)。
ブロックチェーン技術を使い、デジタルアートやデジタルコンテンツなどを保存することで、この世に1つとないNFTコンテンツを作り出すことができます。2019年頃から注目を集め、2020年後半からは、BTCをはじめとする暗号通貨へのに人気の高まりに付随する形でさらに脚光を浴びました。
実は、NFTを出品することはそこまで難しいことではありません。
NFTの出品なら、OpenSeaというNFTマーケットプレイスがおススメです。
今回はOpenSeaを使って、実際のNFTの出品方法を解説していきます。
- Metamaskに登録する
- OpenSeaでNFTをMint(発行)する
- 購入したETHをMetamaskに送金する
- OpenSeaでGAS代を払う
- 出品完了
OpenSeaでGAS代を支払うには、仮想通貨(暗号資産)のETH(イーサリアム)が必要です。
なお日本国内で仮想通貨を買うなら、Coincheck(コインチェック)がおススメです
Coincheck(コインチェック)は、仮想通貨取引所のダウンロード数で、3年連続で1位を獲得しています。
この機会にCoincheck(コインチェック)を口座開設しておきましょう。
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2/18追記:OpenSeaの販売手数料は無料
OpenSeaは2023年2月17日から、期間限定で販売手数料を無料にすると発表しました。
OpenSeaの公式ブログと公式Twitterにて、以下の通り発表がされています。
OpenSea 手数料
通常、OpenSea はすべての二次販売に対して 2.5% の手数料を受け取ります。ただし、期間限定で、OpenSea は手数料を 0% に引き下げます。この間、OpenSea は、コレクションの作成者の収益が 0 から 0.5% の間に設定されている場合にのみ手数料を受け取ります。この場合、OpenSea は無機的な取引量を抑えるために最大 0.5% の手数料を受け取ります。これは、2023 年 2 月 17 日の午後 3 時 30 分 (ET) 以降に作成されたすべてのリストとオファーに適用されます。
8/14追記:OpenseaがNFT同士の取引機能をリリース
OpenseaでNFT同士の取引機能(Make a Deal)をリリースしました。
これはNFTホルダー同士が、NFT自体を交換(トレード)する機能です。
取引機能を使用すると、別のユーザーの NFT と引き換えに 1 つ以上の NFT を提供できます。
オファーの一部に一部の WETH を含めることもできます。
機能の利用開始に必要なのは、取引したい人のウォレットアドレス、ENS 名、または OpenSea ユーザー名のみです。
オファーと同様に、取引を承諾したユーザーはガス代を支払います。現時点では、取引トランザクションに OpenSea 手数料やクリエイター収益は含まれません。
ERC-721 ユーザーのプロフィールに表示される (非表示ではない) バッジ付きコレクションの NFT が取引の対象となります。
出典:Opensea
そこまで使い勝手はよくないですが、Openseaに保有するNFTを出品する別の方法として利用するのもありかもです。
OpenseaのNFT取引機能の詳細はこちらの記事をご覧ください👇
8/18追記:Openseaがロイヤリティフィーを実質撤廃へ
Opensea Proは、Openseaのトレーダー向けの機能です。
2023年8月18日のOpenseaのブログで以下の仕様変更が発表されました。
- OpenseaでNFTクリエイターがロイヤリティを設定できなくなる
- 今後はNFTの売買者がクリエイターフィーを自由に設定できるようになる(実質廃止)
- 新しいコレクションは8/31から適用、既存のコレクションは2024/3/1よりコレクターがロイヤリティを設定可能な仕様に変更される
- 2023/8/31にOpensea以外でのNFTマケプレへの出品をブロックする「OpenSea Operator Filter」を廃止
- クリエイターフィーは任意のまま
今回の発表では、ロイヤリティフィーの決め手がNFTクリエイターではなく、NFTのトレーダーになることが大きな変更点です。
ただし、ロイヤリティフィー自体は任意のままでなくなることはないようです。
OpenSeaの登録方法
OpenSeaには、個別のアカウントは存在しません。
その代わりに、OpenSeaのログインには、Metamask(メタマスク)というブロックチェーンウォレットが必要です。
Metamaskは、OpenSeaのログイン時に利用するほか、出品時に発生するGAS(ガス代)の支払いにも利用するので、必ず登録しておきましょう。
OpenSeaの登録方法:
- Metamaskにログインする
↓ - OpenSeaとMetamaskのアカウントをつなぐ
↓ - OpenSeaにログインする
Metamaskの登録方法は、こちらの記事を参考にしてください。
OpenSeaの手数料
OpenSeaの販売手数料は、2.5%です。
OpenSeaのQ&Aページを見ると、
OpenSea provides its marketplace infrastructure for free—it’s entirely free to get started setting up a marketplace and using our platform. As compensation for this service, 2.5% of each sale will go to OpenSea.
との記載があるため、OpenSeaで商品が売れるたびに、売上の2.5%がOpenSeaに支払われます。
【OpenSeaの手数料】
- 出品手数料:0%
- 販売手数料:2.5%
また、OpenSeaの手数料を他のNFTマーケットプレイスと比べると、比較的安くなっています。
マーケット名 | 手数料 | 取り扱い通貨 | 他の決済方法 | ジャンル | 取扱高 (百万円) |
出品者数(人) |
OpenSea | 2.5% | ・ETH ・Polygon ・Klaytn |
× | ・ユーティリティ ・収集品 ・トレカ ・アート ・ドメイン |
40,000 | 3,702 |
Rarible | 2.5% | ・ETH | × | ・収集品 ・トレカ ・アート ・スポーツ |
34 | 592 |
SuperRare | 3.0% | ・ETH | × | ・収集品 ・トレカ ・アート ・スポーツ |
26 | 14 |
Foundation | 3.0% | ・ETH | × | ・アート | 13 | 32 |
Crypto.com NFT Platform | 0% | ・ETH | ・ドル ・クレカ |
・収集品 ・アート |
ー | ー |
NFT SHOWROOM | 0% | ・ETH ・HIVE |
・ドル | ・アート | ー | ー |
KnownOrigin | 0% | ・ETH | × | ・アート | 5 | 16 |
Enjin Marketplace | 商品で変動 | ・ETH ・Enjin |
× | ・トレカ ・アート ・仮想世界 ・ユーティリティ ・ドメイン |
ー | ー |
TreasureLand | ー | ・BNB | × | ・トレカ ・収集品 ・ユーティリティ |
ー | ー |
また、OpenSeaでは出品手数料は無料ですが、GAS(ガス)代という手数料が別途発生します(初回出品時のみ)。
GAS代の支払いには、仮想通貨のETH(イーサリアム)が必要です。
なお、OpenSeaは2023年2月17日から、期間限定で販売手数料を無料にすると発表しました。
OpenSeaの公式ブログと公式Twitterにて発表がされています。
OpenSeaで売れるもの
OpenSeaで売れるものは、以下の8つです。
- アート(Art)
- 音楽(Music)
- ドメインネーム(Domain Names)
- VR画像(Virtual World)
- トレカ(Traiding Cards)
- コレクション(Collectibles)
- スポーツ関連のアイテム(Sports)
- ユーティリティ(Utility)
ただ、こちらの8ジャンルに関わらず、基本的にデジタルデータであれば、なんでも出品できます。
実際にデジタルデータである、ジャックドーシー氏の初ツイートが約3億円で落札されています。
他にも、「.eth」など、イーサリアムのドメインも売買されており、決してデジタルなアート作品でなければ売れない、といったことはありません。
ただしOpenSeaで売れるものには、データの制限があり、OpenSeaでうれるもののデータ容量は、40MBまでです。
動画などを出品する人は、アップロードまでにファイルの大きさを事前に確認しておきましょう。
項目 | 詳細 |
出品可能なデータタイプ | 画像、ビデオ、音楽、3Dモデル |
ファイル形式 | JPG, PNG, GIF, SVG, MP4, WEBM, MP3, WAV, OGG, GLB, GLTF |
サイズ上限 | 40 MB |
OpenSeaの出品に必要なもの
OpenSeaでNFTを出品するために、以下の3つを準備しておきましょう。
- Metamask(メタマスク)
- GAS代用の仮想通貨ETH(イーサリアム)
- 仮想通貨取引所の口座
Metamask(メタマスク)
Metamaskは、無料で使えるデジタルウォレットです。
Chromeの拡張機能を使うと非常に作業がスムーズになるので、MetaMaskをChromeの拡張機能に設定しておくことを強くおススメします。
OpenSeaにログインするには、MetaMaskのアカウントが必要ですので、まだ持っていない人は、必ず登録しておきましょう。
NordVPNでMetamask利用時のセキュリティを強化しよう
OpenSeaの出品時に利用するMetamaskですが、最近ではハッキングの事例がいくつか見れらます。
Twitterでは、Metemaskのハッキング被害に遭ってしまった投稿がいくつか見られました。
MetaMaskをおそらく乗っ取られました😢入れてたETHは諦めます。
皆様もMetaMaskを使うときはフリーWiFiには繋がないようにお気をつけ下さい。— イジュ♦︎デザイナーとYouTube (@IJU_chan) February 27, 2022
ハッキングされる理由として、暗号化が不十分な公衆Wi-Fiを使って、Metemaskにアクセスすることです。実は、弱い暗号化技術を使った公衆Wi-FiでMetemaskに接続すると、第三者に通信内容が傍受され、ログイン情報が盗まれてしまうというリスクがあります。
そのため、Metemaskにアクセスする際は、以下のセキュリティ対策を実施することをおススメします。
【Metamask利用時のセキュリティ対策】
- 公衆Wi-Fiは基本的に利用しない
- 公衆Wi-Fiを利用する、もしくは家にいても、VPN接続を利用する
- シークレットリカバリーフレーズを手書きで保存しておく
なお公衆Wi-Fi利用時に限らず、家でMetemaskにアクセスする際は、VPN(Virtual Private Network)を利用しましょう。VPNとは、簡単に言うと通信の内容を暗号化する仕組みです。Metamaskのパスワードなどを暗号化した上で、通信することでハッキングから守ってくれます。
VPNは、アプリをダウンロードしてアクセスすれば、いつでも通信内容が暗号化されます。
一番おススメは、VPNは通信速度が非常に速い、NordVPNです。
NordVPNは、通信の暗号化技術に、米国政府やサイバーセキュリティの専門家などによって利用されている、最新の暗号化アルゴリム「AES-256」を利用しています。そのため、NordVPNにつなぐだけで、Metamaskとの通信を暗号化し、ハッカーなどの攻撃から守ることが可能です。なおNordVPNは、他のVPNとの比較で、通信速度を1位を獲得しています。
また、サイトを見る際に邪魔なGoogle広告などもブロックしてくれるため、通信の暗号化以外にもメリットがあります。
【NordVPNのメリット】
- 最新の暗号化プロトコル(AES-256)を利用している
- 他サービスと比較して、通信速度が一番速い
- 30日間の返金保証つき
- 邪魔なGoogle広告をブロックしてくれる
念のためを考えて、Metemaskを利用する際は、基本的にVPN接続することをおススメします。
※※※参考※※※
ちなみに、NordVPNを使うと、
・日本版Netflixでは見れないジブリがNetflixでみれたり、
・月額200円(約8割引き)でNetflixが契約できてしまう
といった、裏技があるようです….
詳しくはこちらの関連記事をご覧下さい。
GAS代分の仮想通貨ETH
OpenSeaでNFTを出品する場合は、GAS(ガス)代と呼ばれる、手数料が初回のみ発生します。
GAS代を支払うには、仮想通貨ETH(イーサリアム)を、Metamask内に送金しておく必要があります。
ちなみに、筆者がOpenSeaで出品した時は、0.0047756ETH(当時のレートで約1万円)が必要でした。
あくまで平均的な数値ですが、日本円で5,000~1万5,000円分のGAS(ガス)代が発生するようです。
ちなみに以下の記事で、GAS代を安くする裏技も紹介しておりますので、ぜひご参照ください。
【最新】リアルタイムのGAS代を確認する方法
GAS代(速度) | 値段(円) |
---|---|
遅い(Slow) | 417.30 |
平均(Standard) | 463.67 |
速い(Fast) | 463.67 |
こちらでリアルタイムのGAS代を確認することが可能です。
上記のGAS代は、以下の計算式で算出しています。
【GAS代の計算式】
- Gwei(Low、Average、High)×GASリミット(210,000で固定)
リアルタイムでGAS代が閲覧可能なetherscanのデータを用いて、OpenSea出品時の価格を表示しています。
※データがうまく反映されない場合がありますが、その場合は時間をおいてリロードしてみてください。
仮想通貨取引所の口座
ETHを購入するなら、仮想通貨取引所の口座が必要です。
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- 初心者でも使いやすいUIで、国内取の引所アプリランキングでNo.1
- 19種類もの豊富な取扱通貨数を誇る
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- マネックスグループのためセキュリティ対策も万全
- Coincheck(コインチェック)NFTでメタバースのNFTも購入可能
OpenSeaでのNFTの出品方法
ここからは、順を追ってNFTの出品方法を紹介していきます。
OpenSeaでのNFTの出品方法はざっくり並べると、このような手順です。
- MetaMuskにログインする
- OpenSeaにログインする
- NFTをMint(発行)する
- NFTを出品する
- CoincheckからETHをMetamaskに送金する
- GAS代を払って出品を完了させる
MetaMuskにログインする
OpenSeaにログインするには、Metamaskへのログインが必要です。
・OpenSeaを開き、左上のアカウントロゴをタップする
・「Sign in to your wallet」をタップ
・MetaMuskのロゴが表示されるので、青いボタン「Sign in」をタップ
万が一、Metamaskのログインパスワードを忘れてしまった場合は、Metamask登録時に配布された「シークレットリカバリーフレーズ」を使って、Metamaskにログインしパスワードを再発行しましょう。
OpenSeaにログインする
Metamaskのアカウントを作成したら、OpenSeaにログインしましょう。
Metamaskのアカウントがあれば、ログイン可能です。
- OpenSeaを開く
- 人型のアイコンをタップする
- ログイン方法として、Metamaskをタップする
- Metamaskにログインする
- OpenSeaへのログインが完了する
NFTをMint(発行)する
NFTをブロックチェーンで発行することを、Mint(ミント)といいます。
・メニューバー「Create」を選択し、アップロード画面に遷移
・一番上の画像ボタンをタップして、NFTのデータをアップロード
Openseaにアップロード可能なファイル形式は、以下となっています。
項目 | 詳細 |
出品可能なデータタイプ | 画像、ビデオ、音楽、3Dモデル |
ファイル形式 | JPG, PNG, GIF, SVG, MP4, WEBM, MP3, WAV, OGG, GLB, GLTF |
サイズ上限 | 40 MB |
ファイルをアップロード後、以下の項目を入力していきます。
一旦は、必須項目であるファイル名と外部リンク、説明文を入力するだけで大丈夫です。
【入力項目(太字を入力)】
- ファイル名(必須)
- 外部リンク
- 説明文
- リスト
- レベル
- データ
- ロックの有無
- 供給数(現在はデフォルトで1個。今後1以上も設定可能に)
項目の入力が完了し、データがうまく登録できれば、NFTのMintは完了です。
NFTの出品方法と出品価格を設定する
次に、MintしたNFTの販売方式と価格を設定します。
- メニューバー「Profile」に移動し、登録したNFTを表示
- 右上の青いボタン「Sell(売る)」を選択し、出品画面に遷移
- 販売方式と価格などを設定
出品画面では、以下の2つの項目を設定します。
- 販売方式
- 価格
出品方式を設定する
OpenSeaの出品方式は、以下の2つがあります。
- 「定価販売(フリマ)」
- 「オークション」
また、すでに販売済みのNFTと合わせて販売する「バンドル販売」も可能です。その場合は、バンドル販売をONにし、一緒に販売する出品済みのNFTを選択してください。
本記事では基本的に、定価販売(フリマ)をおススメします。
※NFTの販売方法の多くは、「定価販売(フリマ)」型が多いです。また、オークション型の出品者の多くが、非常に安いオファー価格が来ることに不満を抱いていると、公式ブログで報告されています。
出品価格を設定する
販売価格は、ETH(イーサリアム)に加えていくつかの通貨で設定できます。
【価格設定で使える通貨】
- ETH
- DAI
- USDC
基本的には、利用者数が最も多いETHでの価格設定をおススメします。
ETHの場合は、0.0001ETH以上から価格設定が可能です。
最後に、左下の「Complete listing」をタップします。
オークションなら追加設定をする
販売方法をオークションにする場合は、出品方式で真ん中の「Highest Bid」を選択します。
仮にオークション形式で出品する場合は、以下の3つの追加設定が必要です。
- Minimum Bid(始値)
- Reserve price(最低落札額、1ETH以上で設定)
- Expiration Date(入札期限)
Minimum Bid(始値)で、オークションの開始価格を設定します。また、Expiration Date(入札期限)でオークションの終了日時を設定します。
注意すべきは、Reserve price(最低落札額)です。
この価格はMinimum Bid(始値)よりも上に設定する必要がありますが、外部へは非公開です。
オークション期限までに、Reserve price(最低落札額)以上の入札がなかった場合、オークションを中止することも可能です。
二次流通時のアフィリエイト率を設定する
NFTは、二次流通時も元々のクリエイターに、二次流通されるたびに、アフィリエイト収入が永続的に支払われることが特徴でした。
出品時の「Post Your Listing」ボタンの下にある「Bounties」のボタンで、二次流通時の手数料を設定できます。
この二次流通時の手数料は、購入者もしくは二次販売者のどちらかに設定できます。
例えば、NFT発行者(ディベロッパー)の商品が、1.0ETHの値段で二次流通で販売された場合、二次販売時の手数料を2.0(0.02)%すると、購入者(バイヤー)、二次販売者(セラー)、発行者(ディベロッパー)の支払い額と受け取り額は以下のようになります。
2.0%の手数料設定先 | 購入者(バイヤー) | 二次販売者(セラー) | 発行者(ディベロッパー) |
購入者(バイヤー) | 1.2ETHを支払い | 1ETHを受け取り | 0.02ETHを受け取り |
二次販売者(セラー) | 1.0ETHを支払い | 0.98ETHを受け取り | 0.02ETHを受け取り |
二次流通時の手数料は、1%~2.5%の間で設定できますが、手数料が高いと購入を敬遠されてしまう可能性があります。
そのため、特に理由がなければ、デフォルトの1%に設定しておくことをおススメします。
コインチェックからMetaMuskにETHを送金する
「Complete listing」をタップすると、Metamaskが起動します。
「GAS FEE」と書かれた項目に記載されたETHが、出品に必要なGAS代です。
コインチェック(Coincheck)からMetamaskに、GAS代分のETHを送金します。
- コインチェック(Coincheck)でETHを購入
- コインチェック(Coincheck)にて、「ウォレット」>「送金」ページに移動
- 一度OpenSeaに戻って、Metamaskのウォレットアドレスをコピー
- コインチェック(Coincheck)に戻り、送金先リストの編集から、送金先アドレスにMetamaskのウォレットアドレスを入力して追加
- 送金内容を確認し、「Ethereumを送る」を選択して、送金申請を実行
コインチェック(Coincheck)の送金先には、Metamaskのウォレットアドレスを入力します。ウォレットアドレスとは、ウォレットが固有で持つ住所(宛先代わり)のようなものです。
Metamaskの「Accout1」の部分をタップすると、ウォレットアドレスが表示されるので、クリックしてコピーしましょう(コピーしたアドレスは、メモ帳などにペーストすれば確認できます)。
送金申請をすると、約5分ほどでMetamaskにETHが送金されます。
送金後にMetaMusk上の残高が変わらない場合は、一度MetaMuskを閉じて、再度青いボタン「Put your listing」を選択し、MetaMuskを起動させてみてください。
GAS代を払って出品を完了させる
MetaMuskへの送金が無事完了した後、GAS代を支払います。
Metamask内の署名ボタンをタップし、GAS代の支払いを承認します。
OpenSea側のポップアップ画面の1~3が承認されれば、OpenSeaでの出品手続きは無事完了です。
※公式のQAページでの解説はこちら
OpenSeaで出品できない時の対処方法
「OpenSeaでNFTを出品しようとしたのに、うまくいかない…」
といった方も多くいるかと思います。
ここでは、実例を交えたOpenSea出品時のトラブルと、その解消方法を解説します。
【OpenSeaで出品できないパターン】
- NFTが出品状態にならない
- MetamaskにETHを送金できない
- GAS(ガス)代の支払いがうまくいかない
NFTが出品状態にならない
「OpenSeaのCreateから画像をアップロードしたはずなのに、NFTが出品した状態にならない…」
このパターンは、OpenSeaにNFTをMintしただけで、まだ出品手続きが完了していません。
ややこしいのですが、OpenSeaでは
・NFTをMint
・NFTの出品手続きを実行
という2つのステップが必要です。
NFTアップロードが完了したら、右上の青い「Sell」ボタンを押して、出品手続きを完了させましょう。
MetamaskにETHを送金できない
GAS代の支払いのために、コインチェックから、OpenSeaにログインしているMetamaskにETHを送金する時に、送金がうまくいかない場合があります。
その主な原因は、送金手数料の不足です。
例えば、ビットフライヤーの場合は、一律0.005ETHが発生します。
一方、DMM Bitcoinは送金手数料は、全て無料です。
Metamaskに送金する際には、送金手数料も考慮した上で、ETHを準備しておきましょう。
GAS(ガス)代の支払いがうまくいかない
OpenSeaの出品時に最も発生するトラブルは、GAS代の支払いがうまくいかないことです。
OpenSeaでのGAS代の支払い時に発生するトラブルは、主に以下の2つです。
- ETHの残高が不足している
- GAS代の支払いが重複している
ETHの残高が不足している
1つ目は、Metamaskに送金したETHが不足している場合です。
不足している場合は「資金が不十分です」のエラーが表示されるので、一度出品をキャンセルします。
その後、不足分をMetamaskに送金して不足分を補充した後に、再度出品手続きを進めてください。
この時、Metamaskに表示されたMax amount分のETHが必要です。
最終的に、Max amountで表示された分のETHを、Metamaskの残高が準備できれば、残高不足は解消されます。
残高不足が解消されれば、上記の画像のようにエラーが表示されなくなります。
エラー表示がなくなれば、支払い準備は完了ですので、「確認」ボタンを押します。
GAS代の支払いが重複している
GAS代の支払いを実行してから、支払いが承認されるまで30秒~1分ほどかかります。
この間に、「支払いがうまくいかない…」と思って、再度GAS代の支払いを実行してしまうと、支払いが正常に処理されなくなる可能性があります(ETHの残高不足の場合は、キャンセルしても問題ありません)。
この場合、支払いの申請(以下、アクティビティ)が複数発生してしまい、処理が一時的に停止してしまいます。
この場合は、EtherScanを使って、Metamaskのアクティビティの状況を確認し、重複したアクティビティは、Metamask上でキャンセルしましょう。
まずは、Metamaskのアクティビティを確認しましょう。
その後、「Register Proxy」と書かれたアクティビティを選択すると、ポップアップが表示されるので、矢印ボタンを押してEtherScanに遷移しましょう。
「Pending」と書かれている場合は、まだ処理が実行されておらず、「処理待ち」の状態です。
この時、他のアクティビティが「Pending」状態にないか確認するために、MetamaskのアドレスをEtherScan上で確認します。
EtherScan上で、Metamaskの支払い履歴が一覧で確認できます。
重複したアクティビティを見つけたら、Metamaskに戻り、該当するアクティビティを選択し、「キャンセル」>「保存」を押して、キャンセルします。
重複したアクティビティのキャンセルが完了したら、再度EtherScanに戻ります。
取引が正常に実行されれば、「Successful」の表示が出るので、OpenSeaに戻り出品手続きを進めましょう。
最後に、再度表示されるMetamaskのポップアップで、署名ボタンを押せば、出品は完了します。
OpenSeaの出品に関するQ&A
これまで説明してきた通り、NFTを出品することは、ものすごく難しいというわけでもありません。出品に必要なモノは現在では手に入りやすく、MetaMaskのように無料で利用できるサービスのおかげもあって、出品ハードルはかなり下がっているといえるでしょう。
ここでは、OpenSeaで出品した後に使う機能についてご紹介します。
- 出品時のGAS(ガス)代を安くする方法は?
- 出品中のNFTの価格を変更する方法は?
- OpenSeaでのNFTの出品を取り消す方法は?
- OpenSeaでガス代が発生するタイミングは?
- OpenSeaのアプリで出品する方法は?
GAS(ガス)代を安くする方法は?
OpenSeaなどETHを扱うNFTマーケットプレイスでの出品時に発生するのが、GAS代と呼ばれる手数料です。
GAS代は、ETHブロックチェーンの利用時に発生する手数料ですが、実はこのGAS代が高騰していることが問題となっています。
なぜなら、GAS代はETHの流通量によって変動するため、NFTマーケットプレイスが利用されることに比例して、GAS代が高騰しがちになってしまいます。
例えば、実際に今回OpenSeaで出品直前まで試してみましたが、画像ファイル1枚を出品するだけでも、500ドル(日本円で約5万円)が請求されてしまいます。さらに、出品する商品の値段を変更しても、GAS代は変わりませんでした。
高額とされるGAS代ですが、実はGAS代の節約方法が2つあります。
それは、
- GAS代の処理スピードをカスタマイズする
- GAS代を決めるGweiとガスリミットを変更する
という方法です。
詳しくは下記の記事をご覧ください。
出品中のNFTの価格を変更する方法は?
OpenSeaに出品したNFTの価格を変更する方法は以下の通りです。
- 「My Collections」から価格を変更するNFTを選択する
- 右上「Lower Price」ボタンをタップする
- 新しい価格を入力し、「Set new Price」をタップする
なお、価格変更ではGAS(ガス)代は請求されません。
ただし、価格を変更していたNFTを、後でNFTのListingを取り消す場合は、別途価格変更分のGAS(ガス)代を請求される可能性があります。
OpenSeaでのNFTの出品を取り消す方法は?
OpenSeaでは、一度出品したNFTは出品を停止(Cancel listing)できます。
- 「My Collections」から出品を取り消すNFTを選択する
- 右上「Cancel listing」ボタンをタップする
- ポップアップの「Cancel listing」を選択し、GAS(ガス)代を支払う
注意すべきは、Listingを停止する際に、GAS(ガス)代が発生することです。
試しにListingのキャンセルをしたところ、約2,500円のGAS(ガス)代を請求されました。
このことから、よほどのことが無い限り、Listingを停止することはおススメしません。
もし、仮にNFTの出品を停止したい場合は、NFT自体を削除しましょう。
OpenSeaでMintしたNFTを削除する方法は、以下の通りです。
- 「My Collections」から削除するNFTを選択する
- 右上「Edit」ボタンをタップする
- 一番下の「Delete item」を選択し、確認ボタンを押す
OpenSeaでガス代が発生するタイミングは?
OpenSeaでは、以下のタイミングでガス(GAS)代が発生します。
- NFTを購入する
- NFTを転送する
- オークションをキャンセルする
- ETHをWETHにスワップする
- ETHをブリッジする、等
手数料の種類
ユーザーが OpenSea を使用する際に支払う料金には、1 回限りの料金と定期的な料金の 2 種類があります。初めて特定のアクションを実行するときに、ユーザーが支払う必要がある 1 回限りの料金がいくつかあります。これらのトランザクションは、特定の権限を付与します。ユーザーがオファーを受け入れる、NFT を転送する、NFT を購入する、オークションをキャンセルする、入札をキャンセルする、ETH を WETH に変換する (またはその逆)、メタデータを凍結する、ETH をブリッジする、Polygon との間で ETH を引き出すときに、定期的な料金が発生します。
出典:OpenSea「ブロックチェーンのガス料金とは何ですか」
一方、2022年6月にOpenSeaは、NFT販売時のWalletの初回接続時に発生していたGAS代が無料になったと発表しました。
これはAccount Resgistrationと呼ばれていました。
これにより、NFT取引時の初回Walletコネクトで発生するGAS代はいらなくなりました。
No setup fees:
In addition to saving ~35% in gas fees for transactions, you will no longer have to pay a one-time setup fee to start using OpenSea. By removing the setup fee alone, the OpenSea community could save $120m each year.
— OpenSea (@opensea) June 14, 2022
OpenSeaのアプリで出品する方法は?
OpenSeaはアプリもリリースしていますが、アプリでは出品はできません。
OpenSeaのアプリでは、以下の機能が利用可能です。
- OpenSeaのNFTの閲覧
- OpenSeaランキングページで最新情報の確認
- ヘルプセンターにアクセス
- OpenSeaブログの閲覧
アプリへのログインには、MetaMaskのアプリをインストールすることをおススメします。
OpenSeaに関するQ&A
最後にOpenSeaに関してよくあるQ&Aについてまとめます。
- OpenSeaは日本語に対応しているか?
- OpenSeaでのNFTの購入方法は?
- OpenSeaでNFTが売れない場合はどうすればよいか?
- OpenSeaの運営企業は?
- OpenSeaで見る「ETH」と「WETH」の違いは何か?
OpenSeaは日本語に対応しているか?
2023年1月7日時点で、OpenSeaは日本語に対応しています。
これまで、OpenSeaは日本語にはまた対応していませんでしたが、新たに言語欄に「Japanese」が追加されました。
これまではOpenSeaを開いた際に、GoogleChromeの自動翻訳機能で、日本語にする必要がありましたが今後は不要です。
OpenSeaを日本語表示する方法は簡単です。
【OpenSeaを日本語表示にする方法】
- OpenSeaを開く
- 右上の人型アイコンをタップし、メニューの「Language 」をタップ
- 「Japanese」をタップ
Openseaの日本語表示の方法はこちらをご覧ください。
OpenSeaでのNFTの購入方法は?
OpenSeaは、Metamaskなどのウォレットと、購入に必要な仮想通貨(暗号資産)さえあれば、NFTを購入することが可能です。
なおNFTの販売と購入でウォレットを分ける必要はなく、1つのウォレットさえあれば十分です。
OpenSeaでのNFTの購入方法は、いくつかのパターンがあります。
- 表示価格で購入する
- オファー価格を出して購入する
- オークションで落札する
具体的なNFTの購入方法は、こちらの記事で解説しています。
OpenSeaでNFTが売れない場合はどうすればよいか?
OpenSeaに出品したNFTが売れない理由は、いくつか考えられます。
- 認知度が低い
- 価格が高い
- NFTの魅力が伝わりにくい
- 検索されにくい、等
OpenSeaでNFTが売れない最も多い要因は、「認知度が低い」です。
知名度が高い有名クリエイターや著名人でない限り(またはNFT自体に魅力がない場合)、OpenSeaでNFTを売り切ることは非常に難しいでしょう。なぜなら、大量にNFTが出品されている中で、自分のNFTを見つけてもらえることは非常に困難なためです。
そのため、国内外の成功している出品者の多くは、TwitterなどのSNSを用いて、自身のNFTの知名度をあげるマーケティング活動に力を入れています。
OpenSeaでNFTが売れない時の対処方法についてはこちらの記事で詳しく解説しています。
OpenSeaの運営会社はどこ?
OpenSeaの運営会社は、アメリカニューヨーク州に本拠地を構える「Ozone Networks, Inc」です。
2017年に、Devin Finzer氏 と Alex Atallah氏が設立しました。
OpenSeaの運営会社に関しては、こちらの記事で解説しています。
OpenSea内の「ETH」と「WETH」の違いは何か?
OpenSeaで利用する仮想通貨には、以下の2種類があります。
- ETH(イーサリアム)
- WETH(ラップドイーサリアム)
WETHはETHを保有した状態で、DEX(分散型取引所)で購入するか、Metamask内のスワップで獲得することができます。
OpenSeaでWETHを利用する際は、Metamask内でスワップするのが一番簡単です。
- 取引所でETHを購入
- Metamaskに送金
- Metamaskのスワップ機能を利用しETH→WETHにスワップ
- Metamask内でWETHを保有した状態でOpenSeaにウォレットコネクト
- OpenSea内のWETHを利用
OpenSeaでのNFT出品に関するまとめ
OpenSeaでNFTを出品する際のまとめは以下の通りです。
- NFT出品なら、OpenSeaがおススメ
- NFT出品は、bitFlyer(ビットフライヤー)等で購入したETHと、Metamaskが必要
- NFT出品時に発生する費用は、1回分のGAS代(約5,000円~1万5,000円ほど)
OpenSeaの出品には、少し手間がかかるかもしれませんが、少しずつ落ち着いて進めれば誰でも簡単にNFTが出品可能です。
日本国内で暗号資産を買うなら、Coincheck(コインチェック)がおススメです。
- 初心者でも使いやすいUIで、国内取の引所アプリランキングでNo.1
- 19種類もの豊富な取扱通貨数を誇る
- 新規口座開設キャンペーンで無料でBTCがもらえる
- マネックスグループのためセキュリティ対策も万全
- Coincheck(コインチェック)NFTでメタバースのNFTも購入可能