現在、話題沸騰中のNFT(Non-Fungible Token:非代替性トークン)。
ブロックチェーン技術を使い、デジタルアートやデジタルコンテンツなどを保存することで、この世に1つとないNFTコンテンツを作り出すことができます。2019年頃から注目を集め、2020年後半からは、BTCをはじめとする暗号通貨へのに人気の高まりに付随する形でさらに脚光を浴びました。
その結果、Twitter創業者のジャックドーシー氏の最初のツイートが化され、約3億円で落札されるなど、NFTアートの販売価格が高騰する現象が起こっています。
実際に、NFTを購入することは簡単です。
今回はOpenSeaという世界最大級のNFTマーケットプレイスを使って、実際のNFTの購入方法を解説します。
本記事の要点:
・NFTの購入なら、OpenSeaがおススメ
・NFTの購入には、コインチェック等で購入したETHと、Metamaskが必要
・NFT購入時に発生する費用は、1回分のGAS代(約5,000円~1万5,000円ほど)
NFTの購入時に発生する手数料のGAS(ガス)代の支払いには、仮想通貨(暗号資産)のETH(イーサリアム)が必要です。
ETHの購入なら、初心者でも簡単に口座開設ができるコインチェックがおススメです。
コインチェック(Coincheck)は、日本国内の仮想通貨人気ランキングで1位を獲得するなど、国内ユーザーから非常に評判が高い仮想通貨取引所です。
NFTを購入する場合は、コインチェックの口座を開設しておきましょう。
NFTとは
2021年1月以降、非常に注目されているNFTですが、そもそもなぜNFTは注目され、またNFTの仕組みはどうなっているのでしょうか?
まずは、NFTに関わる3つの疑問を解説していきます。
- そもそもNFTとは?
- NFTの仕組みとは?
- NFTが注目されている理由とは?
そもそもNFTとは?
画像出典:OpenSea
まずNFTの正式名称は、Non-Fungible Token(非代替性トークン)です。
これはBTCなど仮想通貨(暗号資産)に使われているブロックチェーン技術を使い、デジタル資産などを発行・保存したものであり、その名の通り、代替できない=世界に1つしかないと証明できるデジタル資産です。
例えば、NFTアートとは、そんなNFTの特性をアート作品に組み込んだものです。NFTアートをブロックチェーン上で発行・保存することで、まず非代替性により高い価値が生まれ、またデジタル上で流通や販売が可能となりました。
さらに、アートの世界では偽物が流通する問題がありますが、NFTアートは改ざんが難しいブロックチェーン上で記録されるため、本物の作品だと証明しやすくなりました。
NFTが新たな資産として注目される
ところで、なぜNFTが非常に高値で取引されるケースがうまれているのでしょうか?
NFTがここまで高額取引されるのは、その希少性による価値にあります。
NFTは、ある意味世界に1つしかないモノです。そのため、通常のアート作品と同様の希少性を持つため、その希少性が高いほど、価格も高騰します。
例えば、Coincheck NFTで出品されている「LAND」とは、The sandboxと呼ばれるブロックチェーンのゲームプラットフォームで利用可能な、仮想空間いわゆるメタバースの土地です。
このLANDは、発行数の上限が166,464個と決められているため、高い希少性を持ちます。実は今、Facebookなどが注力するメタバース領域に注目が集まる可能性が高いため、このLANDの価値が高騰しています。
このように、NFTにはその希少性から、資産としての価値を持っているため、世界中でNFTに高い価格が付くケースが起こっているのです。
二次流通で儲かる?NFTの二次流通とは
一方、クリエイターだけでなくコレクターも、NFTマーケットプレイスで購入した商品を、再販(二次流通)することも可能です。
再販した場合、プラットフォーマーに一定の手数料収入が入ることは初回販売と同じですが、二次流通の場合は、元々のクリエイターにも数%の販売収入が発生します。しかも、この二次流通による手数料は、再販されるたびに永続的に発生します。
この二次流通の仕組みは、元々のクリエイターをブロックチェーン技術で証明することが可能となったために実現しており、永続的に収入が入るクリエイターからすると、非常に魅力的な機能です。そのため、NFTマーケットプレイスに参入を発表するクリエイターが最近では増えています。
実際に、アート事業を手掛ける日本企業のシンワワイズは、NFTの二次流通によるクリエイターの収益性向上の特徴を評価しており、2021年夏ごろに独自のNFTマーケットプレイスである「シンワワイズNFT」のサービスリリースを発表しています。

NFTが購入可能なNFTマーケットプレイス
NFTが購入できるのは、NFTマーケットプレイスというNFT専用の取引所です。
NFTマーケットプレイスで、NFT購入に必要ななブロックチェーンウォレットと、決済で利用する仮想通貨(暗号資産)があれば、誰でも簡単にNFTを購入することができます。
現在、以下のNFTマーケットプレイスがサービスを提供しています。
【国内】
【海外】
- OpenSea
- Rarible
- SuperRare
- Foundation
- Crypto.com NFT Platform
- NFT SHOWROOM
- KnownOrigin(英)
- Enjin Marketplace
- treasureLand
- BINANCE NFT
NFT自体は2018年頃から注目され始めてきていましたが、多くのNFTマーケットプレイスは、2020年以降にサービスをリリースされています。
日本では、大手仮想通貨(暗号資産)のコインチェック社が提供する「Coincheck NFT」や、中国の大手仮想通貨取引所BINANCEを運営する企業の「BINANCE NFT」など、仮想通貨取引所の運営企業が提供しているサービスもありますが、概ねブロックチェーン事業を手掛ける企業が運営しています。
一方、NFTと相性が良いブロックチェーン事業以外(デジタルコンテンツやアート)の事業を手掛ける企業がNFTマーケットプレイス事業に参入することも発表されており、日本では2021年夏ごろからサービス稼働が本格化するものが多いです。



海外のNFTマーケットプレイスの方が規模は大きい
日本のNFTマーケットプレイスでは物足りず、海外のNFTマーケットプレイスに興味を持っている方もいるかと思います。
NFTマーケットプレイスは海外の方が規模が大きく、NFTコンテンツも非常に豊富です。
例えば、2021年3月には、1枚のNFTアートが75億円で落札されました。
最大手のNFTマーケットプレイスであるOpenSeaでは、ゲームアイテムだけでなく、NFTアートやコレクション、ドメイン、スポーツなど、日本にはないカテゴリーのコンテンツが多数販売されています。
これらは海外の方がNFTマーケットプレイスの誕生が日本よりも早かったことや、ブロックチェーン事業を営む企業がNFT事業に早くから参入していたことが関係していると考えられます。
日本国内でおススメのNFTマーケットプレイス
最後に日本国内でおススメのNFTマーケットプレイスをご紹介します。
- Coincheck NFT
- miime
日本でおススメのマーケットプレイスは、「Coincheck NFT」と「miime(ミーム)」です。
Coincheck NFTがおススメな理由
- Coincheckの口座があれば、NFTの出品・購入・保管がワンストップで可能
- 出品・購入のネットワーク手数料(GAS代)が無料
- NFTの売買には13種類の暗号資産が利用可能
Coincheck NFTをおススメする理由はは、出品・購入のネットワーク手数料(GAS代)が無料な点です。
NFTネットワークプレイスで取引した際にかかるGAS代の価格高騰がNFT取引で課題となっていますが、Coincheck NFTであればGAS代がかからないことは大きなメリットです。
また、13種類の暗号通貨でも取引可能です。
ただし、OpenSeaなどとは異なり、購入できる商品が限定されています。
miime(ミーム)がおススメな理由
- 12種類のゲームタイトルのアイテムを販売
- クレカやpringを通じ、日本円で決済が可能
miime(ミーム)は、NFTマーケットプレイス内でも最も多い12種類のゲームタイトルのNFTを取り扱っています。
また、ETHといった暗号通貨だけでなく、クレジットカード(VISA/MasterCard)やpringを利用し、日本円でNFTを購入することが可能です。
※ちなみにmiime(ミーム)を運営していたメタップスアルファ社は、2021年にコインチェック(Coincheck)に買収され、社名をコインチェックテクノロジーズに変更しています。
NFTの購入に必要なモノ
NFTの購入には、以下の3つが必要です。
- ブロックチェーンウォレット
- ETHなどの仮想通貨(暗号資産)
- コインチェック(Coincheck)などの仮想通貨取引所の口座
ブロックチェーンウォレット
ブロックチェーンウォレットは、自分の仮想通貨やブロックチェーンデータを保管するウォレット(財布)です。
もしNFTを購入するのであれば、最もおススメのウォレットは、MetaMaskです。
MetaMaskは、Chromeなどの拡張機能を使えば、無料かつ、スグに利用が開始できる非常に便利なブロックチェーンウォレットです。さらに、OpenSeaやCoincheck NFTなどのNFTマーケットプレイスにも対応しています。

ETHなどの仮想通貨(暗号資産)
NFTの購入には、ETH(イーサリアム)など仮想通貨(暗号資産)が支払いに必要です。
ETHは仮想通貨市場でも市場規模2位を誇る銘柄であり、ほとんどのNFTマーケットプレイスがETH決済に対応しています。
一部、ETH以外の銘柄で決済対応しているNFTマーケットプレイスもありますが、NFTを購入するのであれば、ETHを保有していれば、問題はないでしょう。
コインチェック(Coincheck)などの仮想通貨取引所の口座
ETHなどの仮想通貨は、コインチェック(Coincheck)などの仮想通貨取引所で購入しましょう。
基本的にETHは国内のどの取引所でも購入可能です。
一番のおススメは、日本国内の取引所ランキングで1位のコインチェック(Coincheck)です。
コインチェック(Coincheck)は、
- 本人確認が簡単
- 初心者でもわかりやすい画面UI
などの特徴を持つ、非常に使いやすい取引所です。
これから初めて仮想通貨取引所の口座を開くなら、コインチェック(Coincheck)をおススメします。

OpenSeaでのNFTの購入方法
それでは、順を追ってNFTの購入方法を紹介していきます。
OpenSeaでのNFTの購入方法はざっくり並べると、このような手順です。
- MetaMuskに新規登録
- OpenSeaにMetaMuskでログイン
- 購入したいNFTを選択
- コインチェックからMetaMuskにETHを送金
- GAS代の支払いを実行
- 購入完了
MetaMuskに新規登録
OpenSeaに行く前に、まずはMetaMuskに新規登録しましょう。
ブラウザがChromeであれば、拡張機能を使ってブラウザ上にダウンロードしておくことをおススメします。
OpenSeaには、OpenSeaで発行するログインなどはなく、基本的にこのMetamaskでログインを行います。
そのため、Metamaskのパスワードや、Metamaskのパスワードを再設定するための「シークレットリカバリーフレーズ」を忘れないように、保存しておくなどの管理が必要です。
Metamaskの新規登録方法については、こちらの記事をご参照下さい。

OpenSeaにMetaMuskでログイン
OpenSeaにMetaMuskでログインします。
OpenSeaを開き、左上のアカウントロゴをタップします。
すると、「Sign in to your wallet」の案内と、MetaMuskのロゴが表示されるので、青いボタン「Sign in」をタップします。
その後、別タブでMetaMuskが起動するので、設定したパスワードを入力し、MetaMuskへのログインすると、OpenSeaへのログインも完了です。
購入したいNFTを選択
OpenSeaにログインしたら、購入したいNFTを選択します。
欲しいNFTを選択すると、値段と購入ボタンが表示されます。
画像
OpenSeaでの出品方法には、
- 定額のフリマ(Buy Now)
- 入札のオークション(Make Offer)
の2種類が存在します。
入札(Make Offer)は、自身で値段を出品者に提示することが可能です。
出品者が提示価格を了承した後に、提示価格で購入することができます。
コインチェックからMetaMuskにETHを送金
購入するNFTが決まったら、価格+GAS(ガス)代分のETHをMetamaskに送金します。
GAS(ガス)代とは、OpenSeaでETHネットワークで出品されたNFTを取引を使う時に発生する手数料です。
GAS代はいくら必要?
この時、購入したいNFTの価格にGAS(ガス)代を加えたETHを送金する必要があります。
では、実際にいくらのGAS(ガス)代が発生するのでしょうか?
これはケースバイケースですが、平均的に5,000円~15,000円分のGAS代が必要です。
GAS代は、購入時のETHネットワークの利用量によって変動します。
また、最近のNFTブームに伴い、GAS代が高くなる傾向にあります。
一方、OpenSeaでのGAS代を節約する方法もありますので、こちらの記事を参考にしてみてください。

GAS代の支払いを実行
MetamaskへETHの送金が完了したら、購入するNFTの「Buy Now」をタップし、購入に進みます。
「Buy Now」をタップすると、ポップアップ画面が表示されるので、規約同意のチェックボックスを選択し、「Confirm checkout」を選択します。
※この時、NFTの値段に対して、Metamask内のETHが不足していると、購入できません。その場合は、「Add Funds」で仮想通貨取引所などから、もう一度ETHをMetamaskに送金しましょう。
「Confirm checkout」をタップすると、別ページでMetamaskが起動します。
Metamask内のGAS代を支払いを承認し、再度OpenSeaで購入の承認ボタンを押すと、購入は完了です。
まとめ
最後に、本記事をまとめます。
本記事の要点:
・NFTの購入なら、OpenSeaがおススメ
・NFTの購入には、コインチェック等で購入したETHと、Metamaskが必要
・NFT購入時に発生する費用は、1回分のGAS代(約5,000円~1万5,000円ほど)
OpenSeaでNFTを購入するのは意外と簡単なので、欲しいNFTが見つかったら、ぜひ一度買ってみましょう!
またETHの購入のために、コインチェック(Coincheck)の口座も開設しておきましょう。
