ETH(イーサリアム)のガスとは?
ETH(イーサリアム)のガス代とは、Ethereumネットワークを使う際に発生する手数料です。
ETH(イーサリアム)のガスは、イーサリアムのマイナーが取引を承認するときに消費する際に発生するコストに当たります
ETHのマイナーは、ETHのトランザクション処理を承認する代わりに、ガス代の一部を報酬としてもらうことができます。
ガス代は、仮想通貨ETHで支払うことになるので、NFT購入時に発生するガス代は、購入価格に加えて発生するガス代分のETHが必要となります。
ETH(イーサリアム)のガス代の算出方法・仕組み
ガス(GAS)代の価格は、取引量によって変動します。
ガス(GAS)代は、「Gwei(GASの単位)×ガスリミット(GASの上限)」で算出されます。
- Gwei:リアルタイムに変動する。1Gweiは、1/10⁹ETH相当
- GASリミット:利用者がトランザクションに対して消費する最大のガス量
イーサリアムのネットワーク上の取引量が増えれば増えるほど、Gweiが大きくなり、GAS代が上昇します。一方、取引量が減ると、Gweiが小さくなり、ガス(GAS)代は下がります。
Gwei(ガスプライス)
Gweiとは、GAS代の単位であり、GAS代(GAS Price)の単位ごとに払うイーサリアムの額を指します。
イーサリアム財団によると、「Gweiはガス代の単位であり、1Gwei=0.000000001ETH(1/10⁹)」となっています。
Gweiは、ガス代の処理スピードに応じて、3種類があります。要求する処理スピードによって、Gweiが変化します。
Gwei(GAS代の単位) | ドル換算 | 取引完了時間 | |
Slow(遅め) | 19 | 1.00ドル | ~10分 |
Standard(普通) | 20 | 1.13ドル | ~3分 |
Rapid(高速) | 26 | 1.64ドル | ~15秒 |
※2021年7月時点のデータを参照
イーサリアムチェーン上に取引(トランザクション)がどんどんたまっていきますが、Rapid(高速)→Fast(早め)→Standard(標準)→Slow(遅め)の順番で、順番に処理されていきます。
Gas Limit(ガスリミット)
GASリミットとは、ETHでの取引をする際に利用するGASユニットと呼ばれる単位の上限です。
OpenSeaでの出品では、デフォルトで210000ユニットが必要となります。
ETHのリアルタイムのガス代はいくら
リアルタイムで変化しますが、ETHのガス代は平均して500円~1,500円程度です。
GASFEE DASHBOARD(日本語)によると、リアルタイムのETHのガス代は以下の通りです。
GAS代(速度) | 値段(円) |
---|---|
遅い(Slow) | 368.91 |
平均(Standard) | 368.91 |
速い(Fast) | 423.41 |

ETH(イーサリアム)のガス代がリアルタイムで確認できるサイト
ETH(イーサリアム)のガス代がリアルタイムで確認できるサイトは、以下の通りです。
なお日本語対応しているのは、GASFEENOWのみです。
Etherscan(英語)
EtherscanはETHのトランザクションが見れるサイトとして有名です。
またOpenseaやSushiSwapなどのDappsのガス代も確認できます。
ETH GAS STATION(英語)
ETH GAS STATIONは、ETHのガス代に特化したサイトです。
各Dappsの取引量などが一覧で確認できます。
beaconcha.in(英語)
Beaconcha.in(旧GASNOW)は、リアルタイムのETHのガス代が見れるサイトです。
また、過去のガス代が一覧で見れます。
過去のガス代を参考に一番安い時間帯を狙うことが可能です。
GASFEE DASHBOARD(日本語)
GASFEE DASHBOARDは、ETHのガス代が日本語表記されたサイトです。
必要なガス代を日本円で把握することが可能です。
ETH(イーサリアム)のガス代が高い理由とは?
ETHのガス代が高い理由は、トランザクション処理が多すぎるために、ネットワークが遅延する「スケーラビリティ問題」によりガスプライスが高騰しているからです。
ETHネットワークへのトランザクション処理件数が増えると、ネットワーク処理に必要な計算力が必要となります。そのため、ETHのトランザクションが増えるほど、GAS代も上がります。
逆にいえば、ETHのネットワークが少ないときに利用するとGAS代は少なくても済みます。
ETH(イーサリアム)のガス代を節約する方法
Gweiが安い時間を狙う
GweiはETHネットワークのトランザクション処理数によって変化します。
Gweiが低いタイミングに利用することで、ガス代を節約することができます。
GAS NOWを見れば、ネットワークが遅延するタイミングを時間帯ごとで確認することが可能です。
Gweiを「遅い(Slow)」に設定する
MetamaskなどWallet側では、GASを払う際に、Gweiを変更することが可能です。
通常であれば「Standard(普通)」ですが、「Slow(遅い)」に変更することでガス代を節約できます。
ただし、「Slow(遅い)」にすると、トランザクション処理完了までに時間がかかるので注意して下さい。
ガス代のリミットを調整する
ガス代のリミットを調整することで、ガス代を節約できます。
例えば、Openseaではリミットが210000以上が必要です。
他サービスによってもガスリミットが設定されており、必要以上に変更すると、逆にトランザクションが処理されない可能性があるので、あまりガスリミットを変更することはおススメしません。
代替案:取引所の新規口座開設特典を使う
ガス代の原資として、仮想通貨取引所の新規口座開設キャンペーンでもらえる仮想通貨を利用する方法があります。
一番おススメは、bitFlyerです。
今なら新規口座開設と本人確認だけで2,500円分の仮想通貨がもらえます。