2021年8月31日に、GMOのNFTマーケットプレイス「Adam(アダム) by GMO(β版)」がリリースされました。
「Adam byGMO」では、ETHだけでなく、法定通貨の日本円でNFTが購入できる日本初のNFTマーケットプレイスです。
では先に本記事の要点を書いておきます。
・GAS代を支払わずに、日本円でNFTが購入可能な日本初のNFTマーケットプレイス
・アート、マンガ、イラスト、スポーツに加え新カテゴリー「YouTuber」を取り扱い
・リリース時点で、一般ユーザーによる出品はできない状態(二次流通はOK)
本記事は、
- そもそもAdam byGMOとは?
- Adam byGMOではどんなNFTが取引できるの?
- Adam byGMOで出品するにはどうすればいいの?
といった疑問に沿って、Adam by GMOを解説していきます!
Adam(アダム) byGMOとは
Adam byGMOとは、大手インターネット企業GMOグループが運営するNFTマーケットプレイスです。
Adam byGMOは、2021年4月9日にGMOグループのプレスリリースによって公表されました。このプレスリリースの時点では、「Adam byGMO」の存在と、8月にサービス開始予定であることが公表されたのみでした。
【NFTマーケットプレイス「Adam byGMO」の提供】
GMOインターネットグループは、NFTをインターネットにおけるコンテンツ流通に革命を起こすものと捉え、真正性と安全性を担保しながら、アートや楽曲、著名なアーティストによる希少性の高いコンテンツのマーケットプレイス「アダム byGMO」の提供を予定しております。
「Adam byGMO」はその名称のとおり、人類の創造主によって創られた最初の人間、またはヘブライ語で「地面」を意味することから、「天地創造」の場として新たな価値を創造しながら、手に入れ難い「禁断の果実」のような魅力あるコンテンツのあるマーケットプレイスを目指してまいります。
さらに、6月16日には、GMOフィナンシャルホールディングス株式会社とGMOインターネット株式会社および株式会社サムライパートナーズ(以下、サムライパートナーズ)等との共同出資により、Adam byGMOを運営する株式会社GMOが設立されました。
GMOグループでは、ブロックチェーンを戦略事業の一つと位置付けており、
- 「GMOコイン」暗号資産交換事業
- 暗号資産マイニング事業
- 世界初の日本円ステーブルコイン「GYEN」
と3つの事業領域として「交換」「マイニング」「決済」で事業・サービスを展開しています。
そんな中、デジタルコンテンツ市場の拡大から、これまでのブロックチェーン事業のノウハウを活かして、NFTプラットフォームに参入することとなり、Adam byGMOのサービスリリースを迎えることとなりました。
Adam byGMOのメリット
Adam byGMOのメリットは、以下の3つです。
- 日本円でNFTを購入可能
- YoutuberのNFTが購入可能
- 保有者限定のコンテンツが存在
日本円でNFTを購入可能
Adam byGMOは、日本で初めて日本円でNFTが購入できるNFTマーケットプレイスです。
Adam byGMOは、以下の2つの決済方法に対応しています。
- ETH
- 日本円(クレカ払い)
海外のNFTマーケットプレイスでは、ETHなどの仮想通貨で購入することが多いですが、ETHの場合はGAS代という手数料が発生してしまいます。一方、クレカ払いの場合は、GAS代が発生しません。
そのため、ETH取引で発生する高騰しているGAS代を払うことなく、NFTを購入することができます。
YoutuberのNFTが購入可能
Adam byGMOでは、YoutuberカテゴリーのNFT動画が購入できます。
Adam byGMOは、以下の5つのカテゴリーがあります。
- アート
- マンガ
- イラスト
- スポーツ
- YouTuber
YoutuberのカテゴリーでNFTを販売するのは、おそらくAdam byGMOが初めてです。
リリース時点では、「YouTuberヒカル スペシャルコンテンツストア」にて、動画がNFTとして販売され、オークションに掛けられています。初めて出品されたYoutuberのNFT動画は、2017年に投稿されたこちらのYoutube動画です。
2021年8月31日時点では、初値10,001円だったのが、6時間で354,000円となり、価格が35倍に上昇していました。
保有者限定のコンテンツが存在
いくつかのコンテンツには、保有者限定のコンテンツが存在します。
保有者限定のコンテンツは、NFTの購入画面右上に、そのような説明が記載されています。
これは実際に対象のNFTを購入しないと、どのようなコンテンツかはわかりません。ただ、こういったNFT購入でのみしか手に入らないコンテンツの存在も、NFTの独自性を強める特徴でもあります。
Adam byGMOのデメリット
Adam byGMOのデメリットは、以下の2つです。
- 現時点では、一般ユーザーは出品できない
- 二次流通時のロイヤリティが比較的高い
現時点では、一般ユーザーは出品できない
2021年8月31日のサービスリリース時点では、一般ユーザーはNFTが出品できません。
まだあくまでβ版ということもありそうですが、本サイトの問い合わせでは出品について下記のように書かれています。
現在は、弊社が契約済みの取引先のみ一次出品いただけます。
※一次出品とは、作成者が作成した商品を本サービスを通じて初めて出品する場合を指します。二次出品はどなたでもご利用いただけます。
※二次出品とは、一度本サービスにおいて購入された商品を第三者へ販売するために、本サービスにて出品することを指します。
ただ、二次流通(Adam byGMOで購入したNFTを販売する場合)は、出品可能です。
一般ユーザーによる出品開始日は、リリース時点では未定です。
二次流通時のロイヤリティが比較的高い
Adam byGMOは、ロイヤリティが比較的高いです。
NFTにおけるロイヤリティとは、NFTの元々のクリエイターに永続的に支払われる手数料です。
OpenSeaなどの海外NFTマーケットプレイスのロイヤリティは、約2.5%ほどですが、Adam byGMOのロイヤリティには20%のものもありました。
ロイヤリティが高いと、売上代金からロイヤリティ分が差し引かれてしまい、手取りが減ってしまうため、Adam byGMOのロイヤリティが高いことは、デメリットととして挙げられます。
また、商品の購入がクレジットカードで行われた場合は、売上代金の3%の決済手数料、日本円で支払われる場合は、振込手数料300円が発生します。
【Adam byGMO】登録方法
Adam byGMOの登録方法は、以下の4ステップです。
- ユーザー設定
- 電話番号認証
- 本人確認
- 会員登録完了
【Adam byGMO】NFTの購入方法
Adam byGMOでNFTを購入する方法は、以下の3ステップです。
ETHで購入する場合は、別途MetaMaskの連携が必要です。
- 購入したいNFTを選択
- オークションの場合は「入札する」、モール型の場合は「今すぐ購入する」をクリック
- ETHもしくはクレカで支払うことで取引完了
【まとめ】Adam byGMOの将来性に期待
では、最後に本記事をまとめます。
・日本円で購入できるため、GAS代がかからないのはメリット
・新カテゴリー「YouTuber」の拡大に期待
・一般ユーザーの出品リリースに期待
まだまだリリースされたばかりですが、今後のAdam byGMOのサービス拡大に注目です。