Metamask(メタマスク)とは
MetaMask(メタマスク)は、仮想通貨(暗号資産)専用のデジタルウォレットです。
仮想通貨の時価総額ランキング第2位のイーサリアム(以下、ETH)や、EYHをベースに発行された、NFTを保管もしくは移動させることができます。
NFTやDAppsといったETHの分散型アプリケーションを利用する際に利用されます。
OpenSeaといったNFTマーケットプレイスの多くが、イーサリアムを利用しているため、GAS代などの支払い時にMetaMaskが導入されています。
MetaMaskは無料で使える
MetaMaskが人気な理由は、無料で使える点です。
Googleアカウントがあれば、Chromeの拡張機能を付けるだけで、スグに利用を開始できます。
では、ここから実際にMetaMaskの使い方を解説していきます。
Metamaskのセキュリティを強化しよう
実はNFTやDeFiブームによって利用者が急増したMetemaskですが、最近、Metemaskへのハッキング被害に遭い、保管していたNFTやETHが盗まれるというケースが発生しているようです。
Twitterでは、Metemaskのハッキング被害に遭ってしまった投稿がいくつか見られました。
MetaMaskをおそらく乗っ取られました😢入れてたETHは諦めます。
皆様もMetaMaskを使うときはフリーWiFiには繋がないようにお気をつけ下さい。— イジュ♦︎デザイナーとYouTube (@IJU_chan) February 27, 2022
なお、これらのハッキング被害の原因は、残念ながらユーザ側にあることが多いです。
その理由として、一番多いのが、暗号化が不十分な公衆Wi-Fiを使って、Metemaskにアクセスすることです。
実は弱い暗号化技術を使った公衆Wi-FiでMetemaskに接続すると、第三者に通信内容が傍受され、ログイン情報が盗まれてしまうというリスクがあります。
そのため、Metemaskにアクセスする際は、以下のセキュリティ対策を実施することをおススメします。
- 公衆Wi-Fiは基本的に利用しない
- 公衆Wi-Fiを利用する、もしくは家にいても、VPN接続を利用する
- シークレットリカバリーフレーズを手書きで保存しておく
公衆Wi-Fi利用時に限らず、家でMetemaskにアクセスする際は、VPN(Virtual Private Network)を利用しましょう。
VPNとは、簡単に言うと通信の内容を暗号化する仕組みであり、アプリをダウンロードしてアクセスすれば、いつでも通信内容が暗号化されます。
おススメは、VPNは通信速度が非常に速い、NordVPNです。
VPNの使い方は、
- NordVPNアプリをインストールする
- NordVPNアプリにログインし、ONにする
念のためを考えて、Metemaskを利用する際は、基本的にVPN接続することをおススメします。
MetaMaskのインストール方法
MetaMaskはChromeの拡張機能としてインストールできます。
まずは、Googleアカウントでログイン済みのChromeを開いてください。
Chrome起動後、こちらのサイトに移動し、MetaMaskの拡張機能を追加してください。
インストールしたMetaMaskをピン止め
拡張機能としてインストールが完了したMetaMaskは、ブラウザ右上のパズルロゴをクリックすると一覧に表示されます。
MetaMaskのロゴ横にある、ピンマークを選択すると、固定表示され使いやすくなります。
MetaMaskの登録方法
インストールが完了したMetamaskの初期設定を行います。
- 新規ウォレットの作成
- パスワードの登録
- シークレットリカバリーフレーズの保存と承認
新規ウォレットの作成
MetaMaskの拡張機能をインストール後、表示されるブラウザの開始ボタンをクリックします。
まずは、新規ウォレットを作成しますので、右側の「ウォレットを作成」を選択します。
パスワードの登録
次に、プライバシーポリシーなどの規約に同意します。
パスワードを入力し、登録を完了させます。
シークレットリカバリーフレーズの保存と承認
最後に、シークレットリカバリーフレーズの保存及び確認を行います。
シークレットリカバリーフレーズとは、仮にMetamaskのパスワードを忘れた際に、代わりに入力するとログインできるフレーズです。
これを紛失すると、Metamaskにログインできなくなる可能性があるので、注意してください。
また、絶対に他人に公開してもいけません。
画面上にシークレットリカバリーフレーズが表示されるので、メモ帳やWordなどにいったん保存します。
次のページで、シークレットリカバリーフレーズを確認のために、順番通りにフレーズを選択します。
無事承認されれれば、MetaMaskへの登録作業は完了です。
くれぐれも、シークレットリカバリーフレーズは、なくさないように注意してください。
MetaMaskへのログイン方法
Metamaskへログインする時は、拡張機能のロゴをクリックし、ログイン画面でパスワードを入力してください。
ログアウトする時は、左上のアカウントロゴをクリックし、「ロック」を選択して下さい。
Metamaskのパスワードを忘れた場合
Metamaskのログインパスワードを忘れてしまった場合は、ログイン画面で「シークレット リカバリー フレーズを使用してインポートする」を選択しましょう。
次に、先ほどメモ帳やWordに保存した「シークレットリカバリーフレーズ」を入力します。
シークレットリカバリーフレーズの入力後、新しいパスワードを設定します。
新しいパスワードを設定しても、シークレットリカバリーフレーズは永続的なので、絶対になくさないようにしてください。
MetaMaskへの送金方法
OpenSeaでは、NFTの取引する際に発生するGAS代での支払いに、Metamaskを利用します。
その場合、支払いに使うETHを、仮想通貨取引所からMetamaskに送金する必要があります。
今回は、Coincheck(コインチェック)からMetamaskへの送金方法を解説します。
【送金手順】
- 【Metamask】送金アドレスを確認
- 【Coincheck(コインチェック)】Metamaskに送金
- 【Metamask】残高をチェック
【Metamask】送金アドレスを確認
まずは、Metamaskを操作します。
Coincheck(コインチェック)からMetamaskへ、送金するには、Metamaskの送金(ウォレット)アドレスが必要です。
上部のアカウント名を選択すると、「アドレスをクリップボードにコピー」と表示されるので、選択します。
コピーしたアドレスは、送金時の確認用にメモ帳などに張り付けておくことをおススメします。
【Coincheck(コインチェック)】Metamaskに送金
次は、Coincheck(コインチェック)を操作します。
Coincheck(コインチェック)の送金ページを開き、送金するETHの額と、コピーしたMetamaskの送金アドレスを入力します。
ETHの送金額とMetaMaskの送金アドレスをダブルチェックした後、送金ボタンを選択します。
【Metamask】残高をチェック
最後に、MetaMask側に正しく送金されたかをチェックします。
MetaMaskを開き、TOP下の残高と受け取り履歴を確認します。
処理スピードによって、送金完了まで少しタイムラグがあるかもしれませんが、無事に送金されていれば作業完了です。
MetaMaskからの送金方法
MetaMaskからCoincheck(コインチェック)や他のウォレットに送金することも可能です。
MetaMaskから送金する手順は、以下の通りです。
- TOP画面の「送金」ボタンを選択
- 送金先のアドレスを入力
- 送金内容を入力し、送金実行
OpenSeaでMetamaskを使う方法
OpenSeaとは
OpenSeaは、海外NFTマーケットプレイスの1つです。日本語での読み方は「オープンシー」となっています。
OpenSeaは、2019年後半から注目されたNFTを売買できるNFTマーケットプレイスの1つとして、日本から注目を集めています。
2021年7月時点で、
- MAU(月間アクティブユーザー数)は約5万人を突破
- 月間取引数は2億4,900万ドル(約250億円)
- 月間取引回数は約620,000回
- 取引量ベースでのNFTマーケットランキングは1位
といった、驚異的な数字を叩き出しています。
数字で見るOpenSea | |
サービス開始時期 | 2017年~ |
MAU(月間アクティブユーザー数) | 約50,000人 |
月間取引額 | 2億4,900万ドル(約250億円) |
月間取引回数 | 約620,000回 |
NFTマーケットランキング(取引量ベース) | 1位 |
NFTのマーケットランキングでも1位を獲得しており、海外でNFT販売をする日本にいるユーザーの多くがOpenSeaを利用しているとされています。
※表の数値は全て2021年7月時点
【OpenSeaの詳細記事はこちら⇩】
OpenSeaでMetamaskを使う場面は、主に以下の2つです。
- OpenSeaへのログイン時
- GAS代の支払い時
OpenSeaへのログイン時
OpenSeaは、対応するブロックチェーンのデジタルウォレットでログインします。
そのため、MetaMaskのアカウント=OpenSeaのアカウントと考えても問題ありません。
OpenSeaにログインする際に、MetaMaskへのログインを要求されるので、上記の説明通りにMetamaskにログインすれば、新規登録せずにそのままOpenSeaを利用できます。
GAS代の支払い時
OpenSeaでMetamaskが大活躍するのが、GAS代を支払う時です。
GAS代とは、OpenSeaが使うETHチェーンを利用する際に発生する手数料です。
OpenSeaでは、主に以下の3パターンでGAS代が発生します。
- NFTの出品時
- NFTの購入時
- NFTの出庫時
例えば、OpenSeaでは出品手数料は無料ですが、このGAS代が別途発生します。
MetamaskでOpenSeaのGAS代を払う方法
実際に、OpenSeaでNFTを出品した時に、MetamaskでGAS代を払う手順をカンタンに説明します。
- 出品するNFTを登録、自動的にMetamaskが別ブラウザで起動
- Metamaskにログイン
- GAS FEEで、支払うGAS代を確認
- Coincheck(コインチェック)などから、MetamaskにETHを送金
- MetamaskでGAS代の支払いを実行
最後にMetamask上で支払いをすれば、手続きは完了です。
【OpenSeaでのNFTの販売方法はこちら⇩】
【OpenSeaのGAS(ガス)代は高い!?NFT販売で発生するGAS代の節約方法を紹介!】