SECによるS.スポットビットコインETF。Blockchain.comのデータによると、11月9日のBTCのマイニング収入は42,386,514.038ドルに達し、これは2023年5月8日に設定された前年最高の41,744,197.067ドルを上回りました。
なお、これは5月のOrdinalsブーム時のマイニング収入をも上回る数字です。マイニング収入の急増は、11月9日にBTCの価格が37,000ドルを超えたことによるもので、米証券取引委員会（SEC）による米スポットビットコインETFの承認の可能性に対する期待が高まった結果です。現在のBTCの価格は37,200ドルを超え、週間で7.5％上昇しています。
「ビットコインマイナーの収入は、2つの主要な要因によって増えます。それはBTCの価格自体とビットコインネットワークの混雑具合です」とBlockchain.comの社長、レーン・カセルマンはDecryptに語っています。「ネットワークが混雑しているということは、より多くの人々がそれを使用し、トランザクションの手数料を支払うということです。だから、5月にはビットコインの価格が非常に高くなかったとしても、ネットワークが混雑していたことから、マイナーの収益に大きなブーストが生じました。
ただし、最近の収益の増加は、主にビットコインの価格の上昇によるものです。」5月のネットワークの混雑はOrdinalsへの高い需要によるものでした。OrdinalsはNFTに似たもので、デジタルアセットをビットコインのブロックチェーンに記録することができます。
そのため、マイナーの収益は1日に4,000万ドルに急上昇しましたが、当時のBTCの価格は27,000ドルと、現在の価格と比べてはるかに低かったです。SECとビットコインETFビットコインの価格上昇は、SECによるビットコインETFの承認の可能性に対する楽観的な見方に続いています。いくつかの保留中のETF申請の反論コメントの期限が切れることで、12件のビットコインETFの申請が同時に承認される可能性があるという短い時間窓が作られました。
このニュースは、デジタル資産管理会社のGrayscaleがGrayscale Bitcoin Trust（GBTC）をスポットビットコインETFに変換するための申請の詳細についてSECと協議していたという報道に続きます。報道によれば、この協議は先月、米連邦区裁判所がSECに対してGrayscaleの申請を再審査するよう命じた後に行われたものであり、SECの行動を「恣意的かつ無理な行動」と評したものです。
SECはこれまでにスポットビットコインETFや上場投資ファンドの申請を全て拒否してきました。ETFは公開されて取引される投資手段であり、この場合はBTCのパフォーマンスを追跡します。
米国におけるスポットビットコインETFの承認は、仮想通貨の機関投資家への受け入れの重要なマイルストーンと見なされており、それによって投資家は自身で資産を保持するリスクの管理なしに仮想通貨市場への露出を得ることができます。
多くのヘッジファンドや投資会社がSECにビットコインETFの申請を行ってきましたが、今年早くも世界最大の資産運用会社であるブラックロックが独自の申請を行ったことにより、レースに新たな息吹が吹き込まれました。JPモルガンのアナリストが最近発表したレポートでは、2024年1月にもスポットビットコインETFの承認が「最もあり得る」と予想されています。
