米国の検察官は、仮想通貨取引所BinanceのCEOであるChangpeng ‘CZ’ Zhao氏が、有罪判決が下されるまで国に留まるよう求めています。検察官は文書で、「Zhao氏の逃亡の可能性が高い」として、2024年2月23日の判決までアラブ首長国連邦に帰国することを許可しないよう要求しています。
Zhao氏は、米国司法省との和解の一環として、銀行秘密法の違反について有罪を認め、取引所のCEOを辞任しました。Zhao氏は、取引所が独立の監視機関を任命した後、少なくとも3年間はBinanceの幹部職に就くことができませんが、引き続きBinanceの大株主であります。
Zhao氏は有罪を認めた後、拘束されましたが、その後1億7500万ドルの保釈金を支払って釈放されました。検察官は、Zhao氏が「米国以外の国籍（アラブ首長国連邦）を持ち、米国外での莫大な財産を持ち、米国との引渡し条約のない国に住居を持つ」として、Zhao氏が逃走する恐れがあると主張しています。DOJのスポークスパーソンは、Zhao氏が月曜日の夜までシアトル地域に滞在するが、アラブ首長国連邦に戻ることを許可されるとReutersに語りました。
仮想通貨取引所である世界最大のBinanceのCEOとしてのZhao氏の退任は、アンチマネーロンダリング（洗浄資金対策）および制裁違反のために43億ドルの罰金を支払い、米国市場からの撤退をもたらす和解の一環です。Binanceは米国外での運営を続け、以前は同取引所のグローバル市場担当エグゼクティブであったRichard Teng氏が新たなCEOに就任します。「私は間違いを犯し、責任を取らなければならない」と、CEO辞任に際してZhao氏はツイートしています。
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